タイのタクシーを利用する! ぼったくられないためのコツは?

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「この雨じゃ、メーターは使わないよ。100Bだね」

タイの首都・バンコクのタクシー運転手は天候によって料金をふっかけてきます。

スコール(突発的な雨が降ること)になると、人々は早く移動したいために、いつ来るかわからないバスよりもタクシーを選びます。そんなタクシーの運転手も、雨で客を拾いずらく、走るのが億劫です。であれば、街中で拾うお客には、メーターなどを使わず、言い値を提示します。いわゆるボッタクです。もちろん、ほほえみの国・タイの運転手が悪魔に変わるときは、雨以外にもあります。

そこで、この記事では、タイ(バンコク)のタクシーを利用するときのポイントをご紹介していきます。この知識を使い、無駄にぼったくられないようにしましょう!

バンコクで、タクシー移動をするときのポイント

バンコクのタクシーはメーター制です。初乗り1kmまでは3.5Bです。その後、走行距離が1-10㎞の場合、1kmごとに5.5Bずつ、メーター表示であれば、2B単位で上昇していきます。バンコク市内の近距離移動なら、50B前後で利用は可能です。

しかし、そんなメーター表示のタクシーであっても、ひとたび渋滞に巻き込まれると大変です。バンコクは世界でも1、2位を争う渋滞大国です。移動手段はバス、タクシー、電車は地上1本、地下1本。鉄道網は日本と違って全く発達していません。これに加えて、マイカー通勤派も多いです。

このような交通事情のため、ほぼ毎日渋滞に悩まされます。特に出勤時の朝8時前後、帰宅時の17‐19時は地獄です。近距離なら歩いた方が早いことも多々あります。50Bで行ける目的地なのに、渋滞につかまり、80Bの支払いになることも普通です。この場合、タクシーの車内で、約束の時間に間に合うかドキドキするよりも、タクシーを降りて電車に乗った方がいいです。

例えば、ビジネスでバンコクに来たとしましょう。スワンナプーム空港(バンコクの空港)からホテルへ向かう場合、移動手段はタクシーが便利です。到着ゲートからそのまま外へ出ると、空港と契約しているタクシーが列をなして待っています。これが「正規タクシー」です。待機所の係員に行き先を告げると、タクシーを呼んでくれます。もちろんメーター制です。

タクシーに乗車する前に、係員から空港使用料50Bと記載された紙を渡されます。これは、目的地に着いたら、メーター料金+50Bを支払うことを意味します。これを知らないビジネスマンは、ときに「この50Bはなんだ?」とボッタクリと勘違いし怒る方もいます。しかし、これは正規の空港使用料、つまり、2Fの到着ロビーで待っているタクシーを使うことによる正規のチャージです。

もし、「50B余分に払いたくないなぁ」と思われる方には、3Fの出発ロビーの外でタクシーを拾います。ここには空港へ行く乗客を降ろしたタクシーが待っています。これが2Fで待機している正規タクシーとは反対の「非正規タクシー」です。ここで待機しているタクシーは「メーターは使わないよ。500Bなら行く」と言う運転手が多いです。もちろん、これは完全にぼったくりです。

通常、スワンナプーム空港から市内までは、250B‐300B位で行けるため、500バーツだと言われたら、それはぼったくられそうになっていると考えましょう。迷わず他の運転手に声をかけるか、空港使用料50バーツとメーター制で行ってくれる2階ロビーの正規タクシーを利用します。

もし、3階のボッタくりタクシーしか見当たらず急いでいるならやむを得ず乗車してもいいです。ただし、こういうタクシーは「渋滞だから高速使うよ」と乗客の許可を得ずに勝手に高速道路を使うことも多いです。もちろん、高速代の支払いは、乗客です。また、「俺の知り合いが宝石店をやっている。寄って行かないか?」など、あの手この手で乗客からお金をせびろうとしてきますので注意が必要です。

空港発のタクシーは50バーツの正規運賃がベストな選択

その他、空港内には、高くて安心なリムジンサービスがあります。または、空港発のスカイトレインに乗って、ホテルの近くの駅まで行き、そこからタクシーを拾うのもいいです。いろいろな手段はありますが、一番のおすすするのは、やはり空港使用料50Bを払ってタクシーに乗ることです。

何度もバンコクに来ている人:3F出発ロビーの外にいるメーターを使うタクシーを使う。
初めてバンコクに来る人:2F到着ロビーにいる正規タクシーを使います。50バーツを支払い安心を購入

バンコクの街中で見かけるタクシーは?

バンコクの街中を走っているタクシーは、どれも派手で目立ちます。カラーの種類は、上が緑で下が黄色、全身緑や赤、青、ピンクなどです。それぞれの違いは、緑と黄色の2色は個人タクシー。その他は、会社が運営するタクシーです。これらの内、良心的なタクシーは…….「ない」が適切です。よくも悪くも運転手次第です。

タクシーの止め方は、手を上げるのではなく、手を斜め下にして合図します。運転席の右側にあるランプが点灯していたら空車。していない場合は乗車中です。タクシーが止まると、自動でドアが開き「どちらまで行かれますか?」とは言って来ません。ドアも自動では開かず無愛想です。自分で後方のドアを開け、行き先を告げます、

「Go to Airport」「Silom Street」など有名な所は誰でもわかりますし、それ位の英語は通じます。細かい場所を知らせるときは、スマホで目的地の写真を見せるといいです。こちらの希望を伝えて、運転手がOKしたら乗車します。乗客を乗せた運転手は、メーターを押して出発する。これが普通です。

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逆に普通でないときは、運転手の都合によって「乗車拒否」されることです。

「もう仕事が終わりの時間だ。帰り道とは反対方向だから、その場所へは行かないよ」

「この渋滞じゃメーターは使えないなあ。100Bだ」など。

運転手の中には乗車中、携帯で話し終えた後に「悪い、急用が出来た。降りてくれ」そんな人もいます。長くタイに勤めている外国人や、タイ人が乗客でもこのような仕打ちに合います。まさに試練と言っても過言ではないでしょう。

ホテル前や繁華街でたむろしているタクシーは?

ホテル前や繫華街にタクシーを止めてたむろしている運転手にも、要注意です。いや、むしろ、これまでの中で、一番警戒して欲しいです。彼らは気さくで、それなりの英語を話します。「日本人?どこ、行く?」と、日本語で話しかけてくる運転手もいます。この日本語を巧みに使うのが正規のボッタクリ運転手です。

彼らは、メーターを使い、まず客を安心させます。その後、会話して、良い雰囲気になった所で「ちょっと、友人のお店へ行くね。見るだけね」などど勝手に宝石店などへ連れていくことが多いです。

「いい店、買って買って」と勧め「次は、いいバッグの店ね」 このような調子で振り回された挙句、財布の中がすっからかんになってしまうこともあります。そのため、タクシーの運転手が話しかけてきても無視をするのが最善の選択です。私の経験上、無視程強いものはありません。間違いなく、日本語が通じる運転手は危険です。

とはいえ、タイのタクシー=すべてぼったくりと考えるべきではありません。これまで説明してきた事例は、あくまで「こんなタクシーがいるから注意してね~」という注意喚起に過ぎないです。色々と問題があることも事実ですが、それはほんの一握りです。必要以上の心配は不要です。最近では、このようなタクシー利用時の不安をなくす新しいサービス「「GRAB TAXI」(グラブタクシー)」なども展開されています。

グラブは、タイをはじめ、マレーシア、シンガポールなどアジア6ヶ国19都市でサービスを展開中です。グラブとは、タクシー運転手と一般ユーザーをアプリ上でつなげてくれるサービスです。

「自分の近くにいるタクシーを呼びたい」

「ここまで行きたい。事前に利用料金を確認&決済したい」

アプリ上でタクシーの手配と料金精算ができる画期的なサービスです。もちろん、グラブは、サービスを維持するための品質保証も徹底しています。グラブでは、ドライバー登録するすべての運転手に対して、直接、面談をして、徹底した身元確認を実施しています。また、一管理システムなどにより、万が一の通報システムも万全です。

グラブは、帰りのタクシーがなかなかつかまらないときや、バンコクの郊外の工業団地を視察などの遠距離移動に便利です。ただし、サービスを利用する上で、運転手から直接電話がかかって来て、今どこにいるかを確認されるので、タイ語が理解出来ないと難しい部分もあります。もし、英語すら通じない場合は、近くにいるタイ人に電話を渡して話してもらいましょう。問題なく迎えに来てくれます。

バンコクのタクシーを利用する上での4つのポイント

その他、バンコクにおけるタクシーのポイントをご紹介しておきます。

  1. 領収書は出ない
  2. ドアは自分で開けるべき
  3. 運転マナーはすこぶる悪い
  4. 小銭を用意しておく

1.領収書は出ない

領収書が必要な場合は、白紙の領収書を用意して書いてもらいます。

2.ドアは自分で開けて、静かに閉める。

気に食わない運転手だからといって、降りるときに乱暴にドアを閉めない。むきになって怒ってくるので注意しましょう。

3.運転マナーが悪い

道が空いていると飛ばします。車間距離が狭い、電話しながら片手運転をします。この場合、ダメ元で、英語で注意をしましょう。「ああ、怒ってるな」と理解して、運転を改めてくれる運転手もいます。

4.小銭を用意しておく

細かなお釣り、硬貨を持っていない運転手が多いです。料金が53Bで、100Bで払っても47Bしかくれず、40Bだったりする。その場合、まあいいかとするか、降りて近くのコンビニで53Bにして払うか。逆にこちらが2B足りなかったりする場合、ほとんどの運転手は“マイペンライ”(気にしない)と言って、承諾してくれる。たった2Bだけど、運転手の温かさを垣間見ることもあります。

以上、バンコク(タイ)のタクシーを利用する上での注意事項でした。

*Bは、タイの通貨(バーツの略)。
*レートは、1B=約3.4円。

まとめ

  • スワンナプーム空港に到着したら、戦闘モードに突入
  • 自信がない人は、2Fの到着ロビーで待機している「正規タクシー」を使います。
  • 言葉は堪能であり、タイ人ぼったくり運転手と一戦を交えたい人は「3F出発ロビー」に行きます。
  • 街中、繁華街、または日本語が堪能は運転手は、最大の警戒を。
乗車中不安を覚えたら、降りた後にナンバープレートを撮影しておこう。
バンコクでの、快適で安全なタクシー利用を。そして、より良いビジネスを。
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