【タイの暑さ対策】バンコク在住10年の著者が紹介!

この記事は約6分で読めます。


 

“暑い”はタイの挨拶言葉です。“涼しい”はタイ人の願いです。暑い日々を、涼しく快適に過ごすための方法とは?タイでの暑さ対策のあれこれです。

タイの暑さ対策

暑いタイでも、3つの季節がある

タイの季節は3つに分けられます。乾季、暑季、雨季。しかし外国人の私から見れば、いつも暑いのです。「暑い、とても暑い、ものすごく暑い」の3つの季節ではないのかと思えます。12月、1月はとても過ごしやすく、日本の春先に近い陽気ですが、3-5月は灼熱の季節。40度近い日々が続き、外を歩くには気力を要します。また、水分補給をこまめにしないと熱中症にかかってしまいます。暑さには強いタイ人も、この時期はさすがにへばった顔をしています。

辛いタイ料理は、暑さ対策に効果的

“タイ料理は辛い”と認識されています。しかし辛いのは一部で、それには南国独自の理由があるのです。タイ料理に好んで使われるトウガラシ、この主成分カプサイシンは発汗作用を施し、胃腸を活性化させる働きがあります。またタイ料理には、パクチーをはじめとした香草が用いられており、タイの伝統医学では香草は「薬草」と同義でもあるのです。辛さと香草は、暑さから体を守る働きをしているのです。

他にもタイ料理は、味が濃く塩分も多いのが特徴です。暑さ対策に、それなりの塩分摂取は大切です。私は、トムヤングンを一週間に一度は必ず食べています。トムヤングンは決して辛くはありません。酸味の効いたこのスープは、発汗を施し、健康にも良いとされています。

ゆっくり歩くのが暑さを防ぐポイント

タイ人は、実にゆっくり歩きます。特に暑いときは、日陰を好んで歩きます。汗をかかない、暑くならない、疲れないからだと言われています。これもタイならではの暑さ対策です。しかし日本人には出来ないことです。ほとんどの日本人は、早歩きではないでしょうか? “時間に追われている”という感覚から、早歩きが身についてしまっているのでしょう。

タイで働いていても、早歩きは治りません。日本のように常に時間に追われることはないのに、暑い中を少しでも早く歩こうとします。仕事柄、市場を良く歩くのでこれも影響しているのかもしれません。逆に暑い中、ゆっくり歩く方が疲れてしまうのです。汗をかかずに、ゆっくり歩けるタイ人を感心します。

暑いのに、あえて長袖のシャツを着る

長袖のシャツは、オフィスで仕事をする上での正装ですが、暑さ対策でもあるのです。日差しから肌を守るために、タイ人の男性は好んで長袖のシャツを着ています。タイは、日本以上に「白い肌」への憧れが強いので、肌を焼くことを良しとしません。半袖のシャツを着ていても、男性も日焼け止めクリームをぬっているかと思います。また、タイ人と日本人では皮膚体質が違うので、タイ人は暑い中でも長袖のシャツを着ていても苦にならないのでしょう。これも、私にはマネ出来ない見事な暑さ対策です。

水シャワーこそが、伝統的な暑さ対策

タイ人はこまめに水シャワーをして、暑さをしのいでいます。一日朝晩の2回が基本ですが、お湯ではなく水を使うのが特徴です。“お湯だと熱いし、涼しくない”と知人、友人は言いますが、逆に私はお湯でないと疲れがとれません。思うに、タイ人は“涼しさ”を求めるのに対し、日本人は“疲れをとる”ためにシャワーをします。これは風呂文化のない国とある国の差ではないかと思っています。タイには銭湯がありません。ほとんどのマンションはシャワーのみで、浴槽が付いていません。よって、風呂に入って疲れをとるという発想はタイ人からは出てきません。水シャワーをして、体を涼しくして、寝て疲れをとる。これが、昔ながらの暑さをしのぐやり方です。

暑いから、ジムで汗をかき、プールで水遊びをする

スポンサードリンク


立地場所にかかわらず、高層のコンドミニアムにはジムとサウナ、プールが付いています。これも、一つの暑さ対策ではないでしょうか。私は好んでサウナを利用しています。また、たまにですが泳いだりもします。日本ではまず味わえませんが、タイならそれなりの費用を払えば可能なサービスです。

ジムは本格的なものではありませんが、ルームランナーやベンチプレスなど基本的な器具は揃っています。プールは泳ぐというよりも、日光浴を楽しめる雰囲気を重視した作りになっています。隣には小さなカフェもあり、ちょっとした贅沢をしながら暑さをしのいでいます。

暑さから身を守るために、マッサージをする

“バンコクを歩けば、マッサージ店にあたる”と言われる位、マッサージ店はどこにもあります。マッサージは、疲れをとる以外に暑さ対策にもいいのです。マッサージをすると血の巡り合わせが格段に良くなり、身体がスッキリします。これは暑さバテなど疲れの予防にもなるのです。足のマッサージよりも、全身マッサージをするといいでしょう。

私は週に一度はマッサージをしています。する前とした後では、やはり暑さに対する身体の反応が違います。逆にマッサージのやり過ぎは、身体に悪影響を与えます。週に一度がいいのではないでしょうか。また、マッサージが上手い下手な人によって、スッキリ感も違ってきます。ポイントは“それなりに痛い”感じで揉んでもらうことです。

タイの人気商品

タイには、定番の暑さ対策商品があります。「プリック・ヒート・パウダー」です。缶に入ったメンソールの白い粉の商品で、スーパーやセブンイレブンに置いてあります。シャワー後に、身体に振りかけて手で伸ばします。すると、火照っていた箇所があっという間にスースーしてスッキリします。経験上、濡れた状態の身体に振りかけて伸ばした方がスッキリ感は強いです。「プリック・ヒート」は英語で、「あせも」を意味します。あせも予防や改善にも役立ちます。タイ以外でも16ヶ国で販売されており、タイの暑さ対策にはなくてはならない商品です。

日傘がないタイでは、普通の傘を差す

日本からタイへ来る場合、持ってきた方がいい商品があります。日傘です。タイは年間を通して高いUV指数を示しており、きつい紫外線が降り注いでいます。

タイ人の女性は日除けに傘を差している人もいますが、それは雨除けの傘。日本にあるクオリティの高い日傘は、タイにはほとんどありません。高級百貨店にわずかにある程度です。日傘を知らないタイ人は多いかと思います。日本の「完全遮光100%」の日傘をお土産に買ってきたとき“なに、これ?”と言われた位です。タイに来て、タイ人と同じように普通の傘で日除けするわけにはいきませんので、ぜひ日傘は持参してください。

→ビジネスチャンス!

私の欠かせない暑さ対策商品

暑いから汗をかき、ニオイが気になり不快です。私は汗かきなので、常にボディシートを持参しています。1袋32枚入りで、日本のドラッグストアに売っているものです。これがタイにはないのです。汗がまとわりついた身体と、汗を拭きさっぱりした身体では暑さへの反応が違ってきます。これこそが、タイでの暑さ対策と言えるでしょう。

その点、タイ人は汗をかいてもそのままにしている人が多いのです。ハンカチを持参している人は少なく、ティシュで顔の汗を拭き取る位です。このボディシートは、お土産に買ってきたタイ人にも好評でした。タイでの販売が待たれます。

→またまたビジネスチャンス!

やはり、ハンディ扇風機は人気がある

スマホやバッテリーで使用できる、ハンディ扇風機はタイでも人気があります。タイ人よりも、外国人の観光客が持っているのをよく目にします。使ったことがないので効果のほどはわかりませんが、どの市場でも売られていて、買っている客を見ると暑さ対策に適した商品なのでしょう。ヘッドフォン型の扇風機を身に着けている外国人を見たときは“欲しい”と思いました。暑さをしのぐ扇風機のいろんなバージョンは、タイでも今後流行っていくかと思われます。

まとめ

  • タイは、時期によって暑さが違ってくる。4月は最も暑く注意が必要
  • 辛いタイ料理は、暑さをしのぐには効果的。トムヤングンはおすすめ。
  • タイ人は、長袖のシャツを着てゆっくり歩いて暑さを防ぐ。
  • 水シャワー、マッサージ、パウダー、これがタイの伝統的な暑さ対策。
  • 日傘、サングラス、帽子、ハンディ扇風機を持参しよう。
タイトルとURLをコピーしました