【高額療養費制度を利用】高い医療費が上限5~25万前後で済む!

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まさか、この健康バカの私が手術を受けるとは…。30代後半になると、思わぬ病気が発覚します。2022年初頭、健康だけが取り柄だった私も、人生初めての「手術」です。病名は「鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)」です。

鼠経部?の辺りに穴が開き?、少しずつ脱腸する病気です。 妙に”あそこ”の片方だけが下に来ていたので、おかしいな?とは感じていたのですが…汗

医者には「今すぐ、手術をしなくてもいいけれど、いつかはすることになるね~」と言われたので、思い切って手術に踏み切ることに。今回は、鼠経ヘルニアの手術をきっかけに知った「高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)」をご紹介します。

例えば、今、無駄に高い医療保険に入ろうしている方! 必ず高額療養費制度を理解した上で、医療保険を検討した方が良いと思います。

高額療養費制度とは?

高額療養費制度は、一カ月(1日~末)間に、病院や薬局で支払ったお金が、一定の金額以上になった場合に、上限まで支払えば良い仕組みです。いずれかの健康保険に入っている方なら、どなたでも適用できます。

例えば、一カ月で100万円の医療費が発生したとしましょう。通常、私たちの自己負担額は、3割の30万円です! しかし、一カ月で30万を支払うのは大変です。そこで、この30万円に対しては、高額療養費制度が適用されて、年収毎に決められている「上限」まで支払えば良いです。

療養費制度の上限は、非課税世帯、一般収入世帯、高額収入世帯等によって決まっています。

所得区分 適用区分 一カ月の上限額
区分ア 年収約1,160万円~ 252,600円+α~
区分イ 年収約770~約1,160万円 167,400円+α~
区分ウ 年収約370~約770万円 80,100円+α~
区分エ ~年収約370万円 57,600円
区分オ 住民税非課税者 35,400円

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例えば、69歳以下×年収が370万以下は、上限が57,600円です。仮に医療費の自己負担額が30万円でも、支払うのは、この上限額の57600円のみです。これを超える部分は、支払わなくていいです!(後日、お金が戻ってくる)

限度額適用認定を受けた方が良い!

高額療養費制度は、上限まで支払う仕組みです。しかし、この制度は、基本的に上限を超えた部分が後から支給されるため、一旦、病院の窓口で自己負担分を支払う必要があります。これを防ぎたい場合は「限度額適用認定」を受けると良いです。

限度額適用認定とは、病院の窓口には、高額療養費を適用した上限のみを支払えば良い仕組みです。

例えば、病院代が100万だとしましょう。3割の30万円が自己負担です。年収が370万円以下に該当する場合は、57600円が上限です。このケースでいうと…

  • 限度額適用認定を受けていない場合=病院の窓口で30万円を支払う。
  • 限度額適用認定を受けている場合=病院の窓口で57600円を支払う。

資料:厚生労働省

医療保険と高額療養費制度の関係

高額療養費制度は、非常に画期的で手厚い仕組みです。この仕組みを知ると「高額療養費制度があるなら、医療保険って要らないのでは」と疑問に感じる方も多いでしょう。実は、高額療養費制度は、次の費用は支給されないです。

  • 食費
  • 居住費
  • 差額ベッド代
  • 先進医療にかかる費用

これらの費用の補償を求める場合は、民間の医療保険が便利です。ちなみに、私の場合は、民間の医療保険に入っていたので、上限の自己負担分を含めて、一切医療費を支払っていないです。

  • 上限額を超える部分=高額療養費制度を適用
  • 上限以下の費用=アフラックの保険で支給

上記のような形だったと思います。医療保険や高額療養費制度のおかげで、ほとんど金銭的な負担がなくできたことに感謝しています。体は、計算通りにはいかないものです。突然、病気になります。日頃から、健康づくりを意識すると共に、十分な備えが大切であると学びました。

もし、高い医療費を支払うことになったら、高額療養費制度を思い出しましょう!

まとめ

  • 高い医療費は、高額療養費制度で上限までの負担に!
  • 病院の窓口で上限までの支払いを希望する場合は、限度額適用認定を受ける。
  • 高額療養費制度では、支給対象にならない部分もあり!
  • 民間の医療保険は、高額療養費制度を考えると最低限で良い!?
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