訪日するタイ人観光客は、日本で何を望んでいる?

海外出張の知恵

スポンサーリンク


東京で、買い物や街歩き。地方では、お寺や自然を見て和む。北へ行けば、雪とたわむれる。タイ人にとって、物価は高いけど日本は魅力的な国です。今回は、訪日したタイ人を通して見た日本です。

訪日するタイが求めていることは?

訪日タイ人が、ついに100万人を突破

訪日するタイ人は年々増加し、2017年には100万人を突破しました。13年に、タイ人の観光ビザ取得が免除されたことで、日本へ訪れる人が一気に増え始めました。それ迄は“日本は、ビザを取るのが大変”だと友人知人が嘆いておりました。一つの難関がなくなり、日本への印象がガラッと変化。タイ人の間で“日本は行きやすい国”になりました。

気候的にもベストな4月の訪日が多い

日本へ訪れる時期は、4月が多いように感じます。4月中旬はタイのお正月。一週間程の大型連休です。そのため外国旅行へ行く人々が多く、日本はこの時期寒くも暑くもなく、タイ人には観光しやすい季節と言えるでしょう。

お店をしているタイの友人は、お花見の時期に合わせて毎年日本を訪れています。初めて日本へ行ったとき、サクラの美しさに心を奪われたと言っていました。それ以来、日本の自然を旅しに各地へ。今年は、四国を歩き回ったそうです。日本の自然が好きなタイ人は結構多いと思います。

日本へ就航するLCC便が増えている

LCC便が日本へ就航したことで、さらに行きやすくなりました。中でもエアアジアは、東京、大阪、名古屋、札幌へ就航。便数も豊富です。JALやタイ航空などに比べて、航空券代がはるかに安いのが魅力です。

時期にもよりますが、エアアジアのバンコク‐成田往復25,000円‐30,000円。JALやタイ航空では、70,000円前後。映画や無料の食事の機内サービスはありませんが、こんなにも価格が違うのならLCCを使う人は多いのではないでしょうか。実際、LCCの日本行きの9割以上がタイ人客だそうです。ビザの免除もそうですが、LCCの日本への就航とお手軽価格が、タイ人に日本をぐっと近づかせたと言えるでしょう。

観光で来るのは、どんなタイ人?

では、日本へ観光で来るタイ人はどんな人たちでしょうか?稼いでいるタイ人で、給料は月5万B以上。平均3万B位です。この所得をベースに考えると、日本を訪れているのは裕福なタイ人です。今年の4月、友人のタイ人が6人来ました。時期がタイのお正月でしたので、私も一時帰国しました。

彼らは新宿の高層ホテルに泊まり、私のワゴンに乗車してディズニーランド、アメ横、秋葉原、銀座、鎌倉、温泉などを満喫。スニーカーやバッグ、カメラ、洋服などたくさんの買い物をしました。物価の高い日本で、約一週間こんなにお金を使えるのは金持ちのタイ人にしか出来ません。彼らは、日本の商品への憧れが強いです。何十万円もするビンテージ品を、ホビーマニアの友人は喜んで買いました。恐るべし、金持ちタイ人。

外国人にとって、東京の電車に乗るのは難解

来日した友人たちは口を揃えて言いました。“電車の乗り換えが難しい”と。バンコクでBTS(高架鉄道)と地下鉄だけの電車網しか知らないタイ人にとって、日本の、しかも東京の電車網は衝撃でしょう。英語表記された路線図を皆持っていましたが“乗り換えるのに、なぜ違う路線を含めてキップが買えるのか?”かが釈然としないらしいです。

また、乗り換える駅で別の路線のキップを買うこともありますが、売り場がなかなか見つからなくて不安だとも。バンコクでは、BTSの駅では地下鉄を含めたキップは買えません。地下鉄連絡線の駅で降りて、地下鉄の駅へ行って買います。駅の連絡網も近くにあるので、東京駅や渋谷駅のように“どこだ?どこだ?”とキップ売り場を歩き回らなくていいのです。外国人観光客にとって電車の乗り換えは難しいでしょうが、これも東京の魅力かと...。

ケース・スタディ① アメ横

スポンサーリンク


ABCマートなど、シューズ専門店が多数あるアメ横は観光の定番です。その昔、アメ横でスニーカーを買ったタイ人の口コミから広まっていったそうです。特に人気は、adidasのスタンスミスやスーパースター。中古ならバンコクのチャトチャック市場にもありますが、新品で種類とサイズが豊富にあるのは日本だけだそうです。

彼らをアメ横に連れて行ったときは、タイ人以外にも中国人の観光客などが多数いました。“へえー”と思ったのは、外国人客の相手をする店員さんが、皆、英語で応対していました。日本に観光で来るタイ人の方々ですから、英語はそれなりに出来ます。あるお店の店員さんに聞くと“外国人客が多いので、英語は当たり前”だそうです。いろんなスニーカー店を回りましたが、どのお店も外国人だとわかると英語で応対します。上野アメ横は、すっかり国際都市になっていました。

ケース・スタディ② 浅草寺

仏教徒で、各県にお寺が多いタイ。そのことからも、やはり日本のお寺巡りが大好きです。親しみがわくそうです。浅草寺へ行ったとき“こんなに外国人がいるのか?”と軽い衝撃を受けました。お寺へのメインストリートにはお店がぎっしり並んでいます。いろいろ見ていると“プリーズ”の声や“You can try”と紙に書いたボードが試食品の横に置いてあります。

あるお店へ入ると、店員さんが外国人に英語で応対中。レジにいる店主らしき人は、買ってくれた外国人客に“サンキュー”と言って微笑んでいます。みだらしだんごを買って食べた友人は日本語で“おいしい”と言い、店主は“サンキュー・ベリーマッチ”と投げかけていました。このような光景を見ると、東京で外国人観光客がたくさん訪れるスポットでは、英語での対応は当たり前なのだなと実感しました。

ケース・スタディ③ 北海道・歌登

タイ人の“雪”への憧れは強烈です。年中暑く、雪が降らない国ですから、雪を体験しに北海道へ訪れるタイ人は多いです。北海道へ行ってきた友人に聞いた話です。札幌を観光した後、歌登という地へ。日本へ行く前に、北海道へ行った友人の話やネットを見て決めたそうです。

歌登は観光地でないので、ホテル内で過ごす時間が多かったのですが、逆にそれが楽しかったそうです。ここでは、タイ人のツアー客に“日本文化”を満喫してもらえるように催しものが用意されています。ホテル敷地の外での雪合戦や鎌倉づくり。餅つき、握り寿司体験、流しそうめんや着物を着ての写真撮影などなど。食事はタイ人が大好きなカニの食べ放題。タイ人をもてなすための、ホテルの取り組みがなんとも素敵です。この歌登が北海道ブームの火付け役らしく、年々、北海道を訪れるタイ人は多くなっています。

タイ人と親密になるには?

先の歌登のように、観光地ではなくてもタイ人を喜ばせられます。それには創意工夫ですが、出来ることはあります。SNSを通して、お店をアピールしましょう。商品があるのならe-bayなどで売ってみる。Facebookでタイ人と友達になり、自分のお店をアピールするのも良いでしょう。日本へ訪れるタイ人は、行く前にネットでいろいろ日本を研究しています。まずは、タイ人と接点を持つことから始まります。

見知らぬ街には、発見がある

観光客の特性として、その国の “地元密着”の店へ行きたくなるものです。何か“発見”がしたいのです。そのとき友人は新橋にいました。ぶらぶら歩いていたら、行列が目に飛び込んできました。おもしろそうだから並びました。お店は、どこにでもありそうな定食屋。メニューは、日本語のみの札があるだけ。彼は、日本語は読めません。英語で話しかけても、店主は首を振るだけ。

見かねた客が英語で“Japanese pork cutlet”と説明。ああ、と思い注文しました。日本でとんカツを食べるのは初めてですが、それはそれはおいしかったそうです。それ以来、日本へ行ったときは気の向くままにお店を見つけるのが楽しみだそうです。“写真のメニューか、お店の人が英語が出来ればいいなあ”と言っていました。ある日突然、外国人観光客が来るかもしれません。簡単でいいので英語での対応を。外国人は、ホッとします。

タイ人の好きな観光地

ある調査によると、1位は富士山、2位は白川郷、3位ディズニーランド。岐阜県・白川村の「ライトアップ」が、タイ人にも人気とは意外でした。よく知っているなあ、という印象です。東京なら、やはり浅草寺。その他東京タワーや上野公園など。今回、築地市場へ連れて行きましたが大感激でした。また、ふと入った立ち食いそばの「富士そば」、口々においしいと。観光客にとって“発見”は最大の喜びです。

まとめ

  • 年々、訪日するタイ人は増えている。17年には、100万人を突破。
  • 観光ビザの撤廃、LCC便の日本への就航で、一気に観光客が増えた。
  • 日本で観光し、スニーカーなどの買い物が出来るのは裕福なタイ人。
  • アメ横など外国人観光客の多い場所では、英語での応対が当たり前。
  • 観光名所でなくても、創意工夫でタイ人を喜ばせられる。

ライター:Masa.

東南アジアのトビラタイとの貿易の始め方

[スポンサードリンク]


タイトルとURLをコピーしました