数字のゼロを発見した国・インドの隣にある島がスリランカです。小学生のとき、紅茶や鉛筆の芯で有名な国だと習った方も多いはずです。今日は、そんなスリランカに入国するときに必要になるビザをインターネットで取得する方法についてご紹介していきます。
スリランカのビザをインターネットで取得する全手順
海外に行ったことがある日本人なら誰もが口にすること、それは「日本のパスポートは力がある」ことです。基本的に外国に入国するときは、ビザとパスポートの2つを取りそろえた上で、現地の入国審査を受けます。しかし、ここには例外があり、特定の国のパスポートを持っている人であれば、パスポートのみで入国ができます。この特定の国の一つが日本のパスポートです。
日本のパスポートさえ持っていれば、多くの国でビザなし入国ができるため、とても助かります。これは、私自身の東南アジア周遊の経験からもいえます。当時は、数か国を渡り歩いていたのですが、入国審査のたびに、ほぼノーチェックで通過できることに驚いた記憶があります。しかし、もちろん日本のパスポートを持っていても一部の国においては、ビザを要求する国もあります。その一つが今回、お伝えするスリランカです。
スリランカのビザ申請方法
スリランカへ入国するときは、日本のパスポートを持っていてもビザが必要です。そのため、スリランカへの渡航予定がある方は、次のいずれかの方法により、事前または入国時に、スリランカのビザを取得します。「1.在日スリランカ大使館」「2.入国時に取得」「3.ETAによる事前申請」です。
1.在日スリランカ大使館
日本にあるスリランカの大使館で取得する方法です。平日や時間帯が限られているため、日中、仕事がある方は、取得が難しいです。
2.入国時に取得
スリランカへ入国するときに、その場でビザを申請する方法です。後述するETAによる事前取得よりも、およそ5ドルほど高い料金(ビザ代金)になるのがデメリットです。また、現地について早々、手続きを行うのは、色々と億劫に感じられる方も多いはずです。そのため、やはりETA(後述)による事前申請をお勧めします。
3.ETAによる事前申請
サラリーマンなど、日中、仕事などがあり、なかなか時間が取れない方、または、東京から離れた所に住んでいる方などは、ETAによる事前申請をお勧めします。ETAとは、スリランカ政府が設けている「インターネットによるビザの事前取得ができる仕組み」です。ETAを使って申請をすれば、仕事を休む必要もなく、かつ、最も安い価格でビザの取得ができます。
この記事では、ETAによるビザの事前申請を詳しくご紹介していきます。
ETAによるビザの申請方法
ETAによるビザの取得は、どなたでも自由に利用できます。インターネットにつながっているパソコン、スマホさえあれば、日本全国どこからでも申請ができます。ただし、画面の見やすさなどを考えると、間違いなく、パソコンから操作されることをお勧めします。ETAを利用するときは、次の2つの物と一つの情報を用意します。
用意する物や情報は?
ETAの申請をするときに必要になる物は、次の三点です。「1.パスポート」「2.クレジットカード」「3.渡航先の情報」です。
1.パスポート
2.クレジットカード
3.渡航先の情報(ホテル名など)
パスポートは、パスポート番号、発行日、有効期限などの情報を入力するときに使います。クレジットカードは、ビザを取得するときの費用を支払うときに使います。もちろん、クレジットカード以外で支払うことは、できません。最後の渡航先の情報は、現地に泊まるホテルなどを指します。まずは、これら3つの情報を用意しましょう!
ちなみに、ETAを取得できるのは、スリランカへ入国する90日前からです。90日前に申請しても、システム的に受け付けてくれないためご注意ください。
例えば、スリランカへの入国日が2018年1月1日であれば、申請できる日は、2017年10月1日からです。
最後にETAの料金についてです。ETAを使ってビザを申請すれば、35ドルで取得できます。この35ドルの換算レートは、クレジットカードによる決済を終えたタイミングで異なるため、なんとも言えません。平均的に一ドル=100円と考えておき、4200円~5000円ほどと考えておきましょう。入国時に取得する場合は、+5ドルの40ドルを支払わなければならないため、やはりFTAをお勧めします。
ETAによる申請から受け取りまでの流れ
ここまでの説明でETAの概要と取得のイメージをご紹介していきました。ここから先は、実際にETAは、どのような流れで取得していけばいいのかをご紹介していきます。申請から取得までの全体的な流れは次の通りです。
- ETAの操作画面に従って必要な情報を入力
- 入力した内容を確認する画面が表示される
- 支払いに関する情報を入力する
- スリランカ政府から受領通知が送られてくる
- 24時間以内にビザの承認文(メール)が送られてくる
- メールを印刷して準備完了です。
- スリランカの入国審査のときに、6の印刷物を一緒に提出すればOK
初心者向けETAの使い方
スリランカのETAによる申請画面で説明していきます。まずはスリランカのETAにアクセスします。適応>>申請者本人によって の順番でクリックしていきます。もし、第三者として申請するときは、二番目の「第三者によって」を押します。このときの第三者とは、お金などをもらいスリランカのビザ取得の代行をする人を指します。
少しわかりづらいです。画面の中にある「適応」をクリックします。
画面を下にスクロールした後、「I Agree」をクリックします。
下の赤枠から、ビザの種類を選びます。個人的な申請であれば、一番上にある「Apply for an Individual」をクリックします。
下の図の通り、入力項目を埋めていきます。
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もし、子供の分を申請したいときは、一番上にある「Enable」をクリックした後、名前や誕生日などを入力します。Enableを押していないと、いつまでも「Add Child」のボタンが押せないため、ご注意ください。
下の欄も説明通りに入力していきましょう。入国目的は、多くの場合「Sightseeing or Holidaying」を選べばいいです。
日本の住所、スリランカでの滞在先の住所を入力しましょう。もし、日本の住所を英語にする方法がわからないときは「日本の住所を英語に変換するツール」を使いましょう。念のため、住所の一例を上げておきます。
日本の住所:東京都千代田区永田町1丁目7−1 ルックビル202 英語変換→ #202 look-bill, 1-7-1 NAGADA, CHIYODA, TOKYO
画面下にあるメールアドレスと電話番号は、必ず有効な物にします。特にメールアドレスは、登録完了後、ビザが送られている先になるため、間違いがないようにしましょう。できれば、携帯会社が発行したメールアドレス(@docomo.ne.jpなど)ではなく、gメールなどのメールアドレスをお勧めします。また、電話番号は、国番号を含めた物を登録します。
例えば、携帯電話の番号が 090-1234-5678 であれば、この頭にある0を除いた番号に、+81をつけて登録します。→ 819012345678
質問の1~3は、スリランカで有効なビザを所有しているのか?を聞いています。基本的には、すべてNOで良いです。また、その下にある認証部分は、ロボットによるいたずら登録の防止を目的としています。赤枠の中に表示されている文字と同じものをその下にある四角の中に入力します。その後、3番→4番と進めていきます。
入力した内容の確認画面が表示されます。入力した内容に誤りがないのかを確認しましょう!
画面の下の方に「Confirm」がありますので、こちらをクリックします。
すると、続けて2回ほど、次のような確認メッセージが表示されます。すべて「ok」を押しましょう!
これで入力は完了です。続けてビザを取得するための費用を支払います。対応しているブランドは、ビザかマスターカードのいずれかです。
決済をするためにクレジットカードの情報を入力していきます。必須項目は、1~5のみです。その他の部分は、すべて省略することができます。
- クレジットカードの番号です。カードの表面にある16桁の番号を入力します。
- 有効期間です。 04/19 などの部分を入力します。
- クレジットカードの裏面部分を確認します。3桁の数字を入力してください。
- クレジットカードの表部分に書いてある名前を入力します。
- 上に表示されている内容を下の空欄に入力します。
無事にクレジットカードの決済が完了すると「Succeseful」といった画面が表示されます。すぐに登録したメールアドレスに対して受領通知が到着しているので確認しましょう。その後、24時間以内にビザ発給の正式メールが届くため、メールを印刷して、スリランカへ入国するときに持参しましょう!これでETAによるビザ取得の全手順の説明を終わります。しかし、実は、この申請をするときに最後まで完了できないことがあります。
よくあるトラブルとしては「メールが届かない」「決済するときに、決済できなかった」などの事例があります。このようなことになったときは、実際、自分の申請は、どのように受け付けられているのかの状況を確認するようにします。確認方法としては、次の「状況をチェック」を押します。
この画面は、2つのケースわけで考えます。一つめは、決済は完了したけれど、メールが送られてこないとき。2つめは、決済は完了していないときです。一つめのケースの場合は、申請が成功したときに「Confirmation code」が発行されているため、それを一番の四角に入れてチェックをしてみましょう。
2つめのケース(決済未完了)の場合は、Confirmation codeはないため、一番の四角にレ点を入れた後、申請時に入力したパスポートナンバーと国を入れて、画面下のチェックを押しましょう。もし、24時間以上たっても「該当がない」と表示される場合は、決済は完了していないため、もう一度、最初から入力しなおします。もちろん、途中から入力するなどの機能はないため、完全に新しく申請する必要があります。
まとめ
スリランカのビザをETAを使って取得する方法をご紹介してきました。落ち着いて入力をしていけば、特に困ることは少ないです。ただし、最後の決済画面のときに、トラブルになる可能性があります。その際は、申請状況などを確認した後、新しく申請しなおすのかを判断しましょう。もし、何度も申請に失敗するときは、決済するクレジットカードを変えてみたり、パソコンのブラウザ(CHROMEやINTERNET EXPLOLER)などを変更してお試しください。
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