「私はアルバイトだから~」「パートだから~」などの理由から、有給休暇はないと思い込んでいる方は多いです。しかし、それは、大きな間違いです。実は、有給休暇は、正社員、アルバイト、パート、派遣などの雇用条件に関わらず、所定の条件を満たせば、全ての人がもらます。そこで、この記事では、有給休暇にまつわる勘違いと取得できる条件をご紹介していきます。
アルバイトやパートでも取得ができる有給休暇
ある企業に長年勤めていると、その会社独自の「慣習」があたかも、正しい法律のようにふるまわれていることがあります。その内の一つが「有給休暇の取得」です。有給休暇とは、企業が労働者の心身を正常に保つために義務付けられている「法定の休日」です。法定との言葉からもわかる通り、これは「法律(労働基準法第39条)」で決められている休日であり、一企業が社内規定や慣習などで取得を制限できるものではありません。
有給休暇=あなたの雇用条件が正社員、アルバイト、パート、派遣に関わらず、条件を満たせば、取得可能な休日
有給休暇の取得条件とは?
有給休暇の取得条件は、大きく分けると、あなたが正社員であるのか? または、限定労働者(パートやアルバイト)なのか?によって変わります。アルバイトやパートタイムは、正社員と比べて、労働日数や時間が限定的です。これがパートタイム労働の名前の由来です。正社員とパートタイム労働の分かれ目は、
- 週4日以内の労働
- 週の合計時間が30時間以内
- 年間216日以内
を基準にします。これ以上の労働をすると、パートタイムではなく正社員扱いです。
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[NR-3]あなたの労働は、パートライムに入りますか? それとも正社員ですか?
パートタイムの有給休暇取得の2つの条件
もし、あなたが上記の内、パートタイム(アルバイトを含む)に該当する場合は、次の2つの条件を満たすだけで、有給休暇の取得ができます。
- 雇い入れの日から6か月以上経過
- 全労働日数の8割以上出勤
パートタイムやアルバイトは有給がない!は誤解
上記の通り、アルバイトやパートでも有給休暇はあります。「自分は正社員ではないから有給休暇はない」と勘違いするのは、やめましょう。ただ、こんなことを聞くと「でも、これまで会社から有給休暇のことは一度も言われたことがない」と感じる方もいるでしょう。もちろん、そうなのも当然です。なぜなら、会社は「労働者から有給の取得申請があったときに応じればよい」とされているからです。
つまり、あなたが有給の申請をしない限り、会社は「そんなのあった??」くらいにごまかすことができるのです。ヒドイ会社は、「有給休暇は正社員しかない」と法律に違反したことを堂々と言うところもあります。しかし、正しくは、労働基準法の通り、雇用条件に関わらず、すべての人が有給休暇を取得する権利があります。
どれだけ取得できるの?
では、どのようにすれば、有給を取得できるのでしょうか? まず大前提として、有給の取得は、雇用された日から最低半年間働く必要があります。働き始めてから、半年後に、自動的に有給休暇の取得権利が発生します。また、何日の有給休暇が発生するのかは、週の労働日数によっても変わります。内訳は次の通りです。週4日働いた場合は、7日間の有給休暇が取得できます。
以上、アルバイトやパート労働における有給休暇の取得方法でした。
まとめ
- 有給休暇は、雇用関係に関わらず発生する。
- 有給休暇は、法定=法律に基づき自動的に付与される物
- しかし、有給休暇を申請しない限り、会社は、何も言ってこない。
- つまり、法律を知らないと、損をするのが有給休暇の仕組み
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